前回の記事【蛍光灯からLEDに変えることでのメリットを御存じですか?】では、蛍光灯からLEDへ交換することによるメリットをご紹介させていただきました。今回はLEDを導入することにより、実際に期待される削減効果をご紹介させていただきます。本記事を通して、圧倒的に省エネかつ長寿命なLED照明によってもたらされる、削減効果をより深く知っていただければ幸いです。
ですが、ひと口にLEDと言っても、実は大きく分けて2種類のLEDが存在します。本記事では、その2種類のLEDそれぞれについて、そのメリットとデメリットの比較検討を通して、それぞれの削減効果の実態に迫っていきます。
Contents
白熱球や蛍光灯をLEDに交換するといった場合、どのような交換作業を想像されるでしょうか?
多くの方は従来の白熱球や蛍光灯の電球を、LEDの電球に交換するだけの作業を想像されたのではないでしょうか。
こうした電球だけを交換するタイプのLED照明は、街中の家電量販店などでも多く販売されており、皆さまにとっても馴染みのあるLED照明かと思います。
このタイプのLEDでは、従来照明からLEDへ交換する時に必要な初期費用を抑えることができるといったメリットがあります。
しかし、なかなか販売店などでは説明されることのない、2つの"避けたいリスク"が潜んでいます。
以下では、電球だけを交換するタイプのLED照明について、そのメリットと2つの"避けたいリスク"についてご説明します。
電球だけを交換するタイプのLEDの最大のメリットとして、初めの導入時の初期費用(イニシャルコスト)を抑えることができます。
従来の蛍光灯などの電球を取り外し、LEDの電球を取り付けるという非常に簡単な交換作業だけで使い始めることができます。そのため、専門の業者に依頼する必要がなく、工事費用なども発生しない為、結果として初期費用を抑えてLED照明を導入することができます。
またLEDの照明部分(発光する部分)の消費電力は、蛍光灯などの従来照明に比べると、約60~70%ほど消費電力が少なくなりますので、毎月の電気代をある程度は削減することができます。
しかし、この電球だけを交換するタイプのLEDを導入されている方からは、よく「思ったほど電気代が下がらない」というお悩みをお聞きすることがあります。こうした悩みの原因は、電球だけを交換しているがゆえのデメリットです。
次の項では電球だけを交換していることによって発生してしまうデメリットや、意外にも知られていない、2つの"避けたいリスク"をご紹介いたします。
電球だけを交換するタイプのLEDの最大のデメリットは、思っているほど電気代が下がらないということです。
このタイプのLED照明は工事の必要が無いという手軽さの代償として、安定器という部品を取り外さずに使っている状態になってしまっています。
この安定器は照明機器が消費する電力のおよそ5~10%ほどの電力を消費しています。そのため、弊社がおすすめするタイプのLEDとは異なり、電気代の削減効果が低いというデメリットがあり、大幅な経費削減にはならないという結果になってしまいます。
LEDに交換したけど、そこまで電気代が下がったという実感が得られていない場合、多くはこの安定器という部品が付いたままになっていることが原因です。
さらに電球だけを交換するタイプのLEDでは上述のデメリットのほかに、以下にご紹介する2つの"避けたいリスク"が存在します。
1つめの"避けたいリスク"は、LEDの寿命に関するリスクです。
通常LEDは、蛍光灯などの照明機器に比べて、4倍以上も長寿命であるという特徴があります。
しかし、安定器の取り外しを行っていない場合、LEDの寿命は安定器の寿命に依存することになります。つまり、LEDがまだまだ使える状態であっても、安定器が寿命を迎えてしまう為に、LEDの寿命を十分に使い切れないということになってしまいます。
安定器はLED交換するより以前から使用している部品のため、経年数によっては、安定器の寿命がかなり近づいている為に、極端にLEDの寿命が短くなってしまうというリスクもあります。
せっかく高いお金を支払ってLEDを導入したのにも関わらず、こんなに"もったいない"結果になっていまうリスクは避けたいですよね…
2つめの"避けたいリスク"は、照明機器の発火に関するリスクです。
安定器を取り外さずにLEDを使った場合、もう一つの非常に危険なリスクがあります。それは、安定器の焦げ付きによる発火リスクです。
安定器は電力を消費するだけでなく、発熱量の非常に大きい部品となります。電球を取り付ける台座の使用開始から年数が経過しており、安定器が劣化している状態でずっと使っていると、安定器が焦げ付いてしまい、最悪の場合、発火のリスクを伴います。
せっかく経費の削減を目的としてLEDを導入したのにも関わらず、発火のリスクまでを背負ってしまうなんていう事態は避けたいですよね…
これまで、電球だけを交換するタイプのLEDを導入した場合のメリットと、デメリットや2つの"避けたいリスク"についてご紹介してきました。
電球を交換するタイプのLEDでは初期費用を抑えられるというメリットがあるものの、電気料金の削減効果が低いというデメリットや、寿命を最大限に発揮できないリスクや発火のリスクなどがあることから、中長期的な視点で総合的に捉えた時には、メリットよりも、デメリットやリスクが大きくなってしまう可能性が十分にあるということが言えるかと思います。
こうした理由から、弊社ではLEDの導入をご検討されているお客様には、原則として電球だけを交換するタイプのLEDはお勧めしておりません。
既に電球だけを交換するタイプのLEDを導入された方に向けて、セカンドオピニオンのご提案をさせていただいております。
下記のセカンドオピニオン受付窓口まで、お気軽にお電話ください。
LEDの長寿命化・発火のリスクを抑える
セカンドオピニオン受付窓口 【072-830-6112】
量販店などで販売されていることはあまりないタイプのLEDとして、安定器を取り外すタイプのLEDが存在します。
蛍光灯などの従来照明には安定器という部品が付いており、これはLEDにとって不要な部品となります。これを取り外してからLEDの電球を取り付けるタイプになります。
こちらは当社がおすすめをしている作業工法なのですが、LEDの球だけを交換するのではなく、電力を大幅に消費する安定器も取り外しをする方法になります。
このタイプのLEDでは、導入時の初期費用(イニシャルコスト)が多少は発生するというデメリットがあるものの、継続した大幅な経費の削減効果が期待できる為、ランニングコストを格段に抑えられるという大きな”嬉しいメリット"があります。
以下では、安定器を取り外すタイプのLEDについて、そのデメリットと”嬉しいメリット”についてご紹介します。
安定器を取り外すタイプのLEDでは、初期費用(イニシャルコスト)が多少は発生するというデメリットがあります。
先ほどの電球だけを交換するタイプのLEDとは異なり、安定器を取り外すという"工事"が必ず必要となりますので、初期費用として工事費用が発生してしまいます。依頼する業者によっては、LEDの電球が異常に高い金額になっていたり、工事費用が極端に高い設定になっている場合もある為、電球だけを交換するタイプのLEDに比べると初期費用が高くなってしまう恐れがあります。
こうした理由から最初の業者選定は慎重を期す必要があり、必ず"相見積もり”を取ることをお勧めいたします。
ですが、業者を慎重に選び、商品代や工事費用などの初期費用を抑えることができれば、安定器を取り外すタイプのLEDでは、電球だけを取り外すタイプのLEDにはない、さまざまな"嬉しいメリット"が存在しています。
次の項では、安定器を取り外すタイプのLEDに特有の、3つの"嬉しいメリット"についてご紹介いたします。
安定器を取り外すタイプのLEDを導入することで得られる3つの"嬉しいメリット"をご紹介いたします。
1つめに、安定器を取り外すタイプのLEDでは、ランニングコストを抑えられるという最大のメリットがあります。
先ほども述べたように、従来照明についている安定器は全体のおよそ5~10%程度の電力を常に消費している部品であり、これを取り外さないことにより、LEDの省エネ効果を十分に発揮できないという結果になります。しかし、安定器を取り外した場合にはLEDが持つ本来の省エネ性能を最大限に発揮することができますので、実際に導入した事業所様では、電気料金がおよそ60〜70%ほど削減されております。
2つめに、LED本来の寿命を最大限に発揮できるというメリットがあります。
安定器を取り外すことで、LEDの寿命が安定器の寿命に依存しない状態を作り出せるので、LEDが持つ本来の寿命を最大限に発揮することができます。本来LEDは、蛍光灯などの従来照明に比べて、4倍以上も長寿命です。電球を交換する頻度を格段に下げることができる為、それだけ電球の交換に掛かっていた費用を削減することができるのも嬉しいメリットです。
実際に導入した事業所T様では、蛍光灯を使っていた時には、毎年130,000円ほどもの費用を掛けて全ての蛍光灯を入れ替えておられました。蛍光灯を安定器を取り外すLEDに入れ替えてから、7年以上が経過していますが、1度もLEDは切れていないとのことです。
その期間に従来であれば掛かっていたはずの電球の交換費用910,000円(130,000円×7年)も削減できたと大変お喜びいただいております。
3つめに、照明による発熱量を減らせるというメリットがあります。
安定器という発熱量の多い部品を取り外すことで、照明機器全体での発熱量を減らすことが可能となります。これによって、先ほど述べたような安定器の焦げ付きによる発火のリスクを減らすことはもちろん、照明機器による全体的な発熱量を減らすことができますので、夏場の冷房効果に貢献するという効果が見込まれます。
冷房効率への貢献効果ついては、正確な効果測定が困難であるため、具体的なデータを示すことは難しいですが、そのほかにもLEDに導入することで、業務効率を高めるさまざまな効果があるとされています。
例えば、LEDは蛍光灯などの従来照明に比べると、紫外線の放出量が少ない為に、夕暮れ時から夜間にかけて虫を寄せつけにくいという特徴がありますので、より仕事や作業に集中しやすい環境作りに貢献します。さらには、LEDの発する光の色(色温度)は、太陽光に近いとされており、書類などを確認する時の識字性が高いとされております。子どもの勉強机の照明にLEDがお勧めされるのも、こうした理由からです。
これまで、安定器を取り外すタイプのLEDを導入した場合のデメリットと3つの"嬉しいメリット"についてご紹介してきました。
安定器を取り外すタイプのLEDでは、工事費用などの多少の初期費用が発生してしまうというメリットがあるものの、安定器を取り外すことによって圧倒的な電気料金の削減効果と、長寿命化を実現できるなどの3つの"嬉しいメリット"があることから、中長期的な視点で総合的に捉えた時には、デメリットよりも、メリットが格段に大きくなる可能性が十分にあるということが言えるかと思います。
こうした理由から、弊社ではLEDの導入をご検討されているお客様には、安定器を取り外すタイプのLEDをお勧めしております。
次に、安定器を取り外すタイプのLEDを導入することで、実際にどのくらいの削減効果が実現されるのかについて、実際の事例を交えながらご紹介させいていただきます。
既に電球だけを交換するタイプのLEDを導入された方に向けて、セカンドオピニオンのご提案をさせていただいております。
下記のセカンドオピニオン受付窓口まで、お気軽にお電話ください。
LEDの長寿命化・発火のリスクを抑える
セカンドオピニオン受付窓口 【072-830-6112】
これまで、LEDには「電球だけを交換するタイプのLED」と「安定器を取り外すタイプのLED」という2つの種類があり、それぞれでメリットとデメリットを比較検討してまいりました。中長期的な目線で総合的に判断をすると、実は「安定器を取り外すタイプのLED」を導入する方が、お客様にとってのメリットが大きくなる可能性が高いというがお分かりいただけたかと思います。
それでは、実際に「安定器を取り外すタイプのLED」を導入した場合に、どのような削減効果が見込まれるのかということについて、弊社が実際にLEDを取り付けさせていただいた事業所様の実例を交えながらご紹介させていただきたいと思います。
●交換前の条件と電気料金
・300W水銀灯32灯を1日10時間稼働し、1ヵ月22日稼働
・月々の電気料金43,750円
●交換後の条件と電気料金
・同光量のLED32灯を1日10時間稼働し、1ヵ月22日稼働
・月々の電気料金8,750円
●交換後の削減効果
・電気料金が従来の水銀灯使用時に比べて、毎月約80%(毎月約35,000円)の削減効果
→年間では約420,000円(約35,000円×12か月)の削減!
・従来の水銀灯に比べて、6倍以上(約60,000時間)の長寿命化
→その期間に電灯を交換にかかったはずの費用を削減!
・点灯後に即時点灯が可能なので作業に入りやすくなった
→点灯を待つ業務上の非効率を削減!
●交換前の条件と電気料金
・40Wの蛍光灯242本を1日9時間稼働し、1ヵ月22日稼働
・月々の電気料金46,000円
●交換後の条件と電気料金
・同光量のLED242本を1日9時間稼働し、1ヵ月22日稼働
・月々の電気料金11,500円
●交換後の削減効果
・電気料金が従来の蛍光灯使用時に比べて、毎月約75%(毎月約34,500円)の削減効果
→年間では約414,400円(約34,500円×12か月)の削減!
・従来の蛍光灯に比べて、4倍以上(約40,000時間)の長寿命化
→その期間に電灯を交換にかかったはずの費用を削減!
●交換前の条件と電気料金
・特殊な蛍光灯283本を1日10時間稼働し、1ヵ月25日稼働
・月々の電気料金89,280円
●交換後の条件と電気料金
・同光量のLED283本を1日10時間稼働し、1ヵ月25日稼働
・月々の電気料金33,480円
●交換後の削減効果
・電気料金が従来の蛍光灯使用時に比べて、毎月約62.5%(毎月約55,800円)の削減効果
→年間では約669,600円(約55,800円×12か月)の削減!
・従来の蛍光灯に比べて、4倍以上(約40,000時間)の長寿命化
→その期間に電灯を交換にかかったはずの費用を削減!
これらの事例から、蛍光灯や水銀灯などの従来照明からLEDへの入れ替えを行うことで、多くの場合で毎月少なくとも60%以上の削減効果が期待できることが、お分かりいただけるかと思います。
また、見えにくい費用ですが、長寿命化による電灯の入れ替え費用が削減される効果が非常に大きいと言えます。
また弊社では、安定器から交換するLEDでネックとなる初期費用の負担を軽減していただく為に、商品代や工事費用を含めた初期費用の分割でのお支払いに対応しております。実際に分割でのお支払いをご利用いただいている事業所S様では、分割での毎月のお支払金額が2万円ほどとなっておりますが、毎月の電気料金が7万円ほど削減されている為、実質では毎月5万円の経費削減が実現しております。
弊社でLEDを導入させていただいたお客様にも、多くお喜びのお声をいただいております。
これまで、2つのタイプのLEDについて、それぞれのメリットとデメリットを比較・検討しながら、中長期的な視点で総合的に判断した時の削減効果についてご紹介してまいりました。この記事を通して、LED照明の種類ごとによる違いや、導入によって得られるメリットについて少しでも理解を深めていただけましたら幸いです。
また、LEDが発売された当初の価格を知っているだけに「LED=高い」というイメージをお持ちの方も非常に多くいらっしゃるかと思います。
ですが、近年ではLED自体の価格が非常に下がっているということもあり、思っている以上にお手頃な価格でLEDの導入をしていただくことが出来ます。
その上、中長期的に総合的な視点で捉えた時には、現在の蛍光灯や水銀灯を使い続けるよりも、お得になる可能性が非常に高いと言えます。
この記事をお読みいただき、少しでもLEDの導入にご興味をお持ちいただけた方。
まずは1度お見積もりをされてみませんか?弊社では、無料にてお見積もりをさせていただきます。
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その他、蛍光灯からLEDに交換することよるメリットについては、こちらの記事【蛍光灯からLEDに変えることでのメリットを御存じですか?】でも記載をしておりますので、ぜひご覧ください。
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